栄養ドリンクの選び方 ep.3分類

市販薬

こんにちは~健康相談室のbunnyです🐇

今回は栄養ドリンクの分類についてお話していきます。

前回まで、栄養ドリンクの主成分についてそれぞれの特徴をお話しをしましたが、それらの配合されている成分によって、それぞれ分類されています。それが、『医薬品』『医薬部外品』『清涼飲料水』です。

医薬品と医薬部外品の違いとは

商品が医薬品なのか、それとも医薬部外品なのかは、案外消費者の私たちにとっても重要なポイントになります。

医薬品は、基本的に病気の治療や予防に使われます。厚生労働省により配合されている有効成分の効果が認められたものということになるため、商品には効能・効果を明確に表示することができます

それに対し医薬部外品は厚生労働省に認められた特定の効能・効果のみ表示することができ、医薬品に比べて作用(からだへの効き目)が穏やかで、かつ副作用リスクもほとんどないものになります。

医薬品と医薬部外品は、トレードオフの関係にあるということができます。効果を求めれば求めるほどそのぶん副作用リスクは高まりますし、逆に有効成分の濃度や量を減らせば効果は穏やかになるのと同時に副作用リスクも下げることができます。とは言ってもドラッグストアなどで販売されている一般用医薬品は、病院などで処方される医療用医薬品に比べて配合できる成分の濃度や量は限定されているため、格段に安全性を確保しており副作用発生件数も統計上はゼロになります。(0.00~というような確率です)

清涼飲料水とは

清涼飲料水とは乳酸菌飲料や乳及び乳製品を除いたアルコール分を含まない飲料のことです。つまり、私たちが日常的にする水分補給で飲む飲み物はほほとんどが清涼飲料水として定義されます。この清涼飲料水は効果・効能を表示することはできません。あくまでも食品としての位置づけになります。

エナジードリンクなどは、カフェインを多く含んでいるため、摂取量には気を付けなければいけませんが、清涼飲料水には摂取量の制限はありません。海外ではエナジードリンクには18歳以上などの年齢制限が定められていることもありますが、日本にはそのような年齢制限もありません。(個人的にはエナジードリンクなど適量でないとからだに負担がかかるような飲み物は規制をかけるか分類を変更すべきとは思います)

なので現状は、皆さんにエナジードリンクなどのカフェインがどのくらい配合されているのかを知ったうえで、過剰にならないように自らの判断で飲む量を制御する必要があります。(ちなみにカフェインの一日摂取量上限は400㎎です、是非知っておいてください)

成分と分類

栄養ドリンクには主にアミノ酸(タウリンなど)やビタミン類(フルスルチアミンなどのビタミンB群など)、生薬やカフェインと様々な成分を配合して作られています。その中で有効成分の濃度や量によって分類が分かれていますが、基本的には栄養ドリンクの効き目でいうと

医薬品>医薬部外品>清涼飲料水

の順番になります。ただ、成分が違うとその効果・効能も異なるため、単純に比較することはできませんが、少なくとも医薬品が最も有効成分を多く配合することができるのは確かです。

例えば疲労感の軽減が期待できるタウリンという主成分ひとつみても、チオビタやエスカップ、リポビタンDなど医薬部外品として販売されていますが、ドラッグストアに行くと医薬品のものが販売されていることがあります。医薬部外品の商品はメーカーさんが、ドラッグストアだけでなくスーパーやコンビニなどどこにでも置けるようにあえて医薬部外品として販売しているんだと思います。医薬品という分類の商品を販売できるのは薬剤師か登録販売者がいる店舗のみなので、より皆さんに認知してもらいたいと思うのであれば多少効き目を落としてでもどこでも取り扱える医薬部外品にするのが総じてメーカーさんにとって得だからです。

まとめ

なので、もしより効果の高い栄養ドリンクを飲みたいのであれば、先ほどお話ししたように薬剤師か登録販売者が在籍するお店に行くのが一番いいと思います。(一番身近なのがドラッグストアです)

疲労感の軽減に効果があるタウリンひとつとっても、有名なメーカーさんの商品はだいたいタウリン1000~1500mgですが、医薬品になるとタウリン3000mg+生薬なんかが入っていたりします。

今までただCMで流れている有名な商品をなんとなく買っていた方は、是非今回の内容を踏まえて自分の症状や求めているものに近い商品を有効成分量などを比較しながら探してみてください。選ぶ際は主成分を比較をすることでより判断しやすくなるため、前回までの記事も参考にされてください。

以上、この前人生で初めてアリナミンVを飲んだbunnyでした~( ̄▽ ̄)