こんにちは~健康相談室のbunnyです🐇
今回は前回に引き続き栄養ドリンクについて、主な主成分の特徴をお伝えし、ドリンク選びの参考にしていただけたらと思います。
前回はタウリンとグルクロノラクトンの違いについてお伝えしていきましたが、今回はフルスルチアミンとカフェインについてお話していきます。前回の記事はこちら
フルスルチアミンとは
フルスルチアミンを主成分とする一番有名な商品はアリナミンVです。それもそのはず、フルスルチアミンはアリナミン製薬さんが開発したものなのです。
フルスルチアミンとは、ビタミンB1誘導体のことでビタミンB1よりも吸収が早いことが特徴です。ビタミンB1は、三大栄養素の『糖質』『脂質』『たんぱく質』とともにエネルギーを作り出すのに非常に重要な栄養素で、このビタミンB1が不足するとエネルギーをうまく産生することができず、『疲れ』の原因になります。特に糖質の代謝には欠かせないため、アルコールをよく飲む方や甘いもの・主食をよく摂る方などにはぜひ取り入れてほしい栄養素です。エネルギーを産生する力が低下すると筋肉の代謝が阻害され、疲労物質が蓄積することで神経を刺激してしまい、疲労感だけでなく眼精疲労や肩こり腰痛など、様々な症状を発症・悪化してしまいます。フルスルチアミン入りの栄養ドリンクは、そのような症状がある方に手軽に症状の改善・軽減を期待できます。
フルスルチアミンについて、より詳しく知りたい方はアリナミン製薬さんの記事が非常に分かりやすくおすすめです。気になる方は是非こちらも見てみてください。
アリナミンが疲れに効く理由 | アリナミン (alinamin.jp)
カフェインについて
モンスターやレッドブルなど、今や当たり前になったエナジードリンクには、カフェインという成分が多く配合されています。カフェインには中枢神経(脳と脊髄)を興奮させてからだを活発にする働きがあり、よく眠気覚ましや集中力の向上、疲労感の軽減などの効果があります。
簡単に言うとからだがリラックス状態に入らないように覚醒させ、からだの機能を一時的に向上させてくれるものです。摂取してだいたい30分くらいすると効果を実感しやすくなるため、仕事の休憩中やするべきことがある前に事前に摂取してあげるのがいいでしょう。
注意すべきポイントとして、まず寝る前に飲むと睡眠の質が悪くなり眠りが浅くなったり睡眠時間が短くなったりしてしまいます。また、特に夏に注意すべきことですが、カフェインには利尿作用があるため、通常よりも体内の水分が多く排出される可能性があります。夏場は脱水症状や熱中症を引き起こす原因にもなりかねないため、温度や湿度の高い場所や炎天下で飲むことはあまりお勧めはしません。
一般的に成人の方はカフェインを400mg以上摂取すると過剰だといわれており、過剰に摂取することでめまいや震え・不安・下痢・吐き気・興奮など、様々な健康被害が発生する恐れがあります。カフェイン入りドリンクを飲まれる方は、この量を絶対に超えないように注意しながら適度に飲むようにしてください。(コーヒーやエナジードリンクが好きだからといってガバガバ飲んでいると、気づいたらカフェイン中毒になっていることも少なくありません)
疲労感の軽減について
今紹介したフルスルチアミンとカフェインは、共に疲労感の軽減にも役立ちますが、少しその意味が違います。
フルスルチアミンは、からだがエネルギーを生み出す段階で潤滑油の働きをするため、糖質などからエネルギーに変換する手助けをしてくれます。細胞のエネルギーが不足すると疲れが症状として出てきますが、フルスルチアミンがエネルギーを作り出すお手伝いをしてくれるため、疲れの症状がでる原因を改善してくれるというわけです。疲れにくいからだは常にエネルギーが生み出されからだを巡っている状態なので、その状態になれるように補助をしてくれる役割があります。
対してカフェインは、からだが産生したエネルギーを消費することで一時的に代謝を上げ、からだを興奮状態にすることで疲労感を感じさせないように働きかけるのです。よって、カフェインの効果が切れると疲労感を感じたりすることがあり、あくまでも疲労感の軽減は一時的なものであるということができます。一時的にからだの能力を向上させるわけですから、過剰に摂取するとからだに負担がかかるのも無理はありません。
エネルギーを産生して疲れにくくさせるのか、エネルギーを使って疲れていても感じさせないのか、疲労感の軽減という効果は同じでも、まるで真逆の性質があるように思えます。
まとめ
見方によってはカフェインなんて良くないじゃないか!という風に見られるかもしれませんが、からだに刺激を与えることで認知機能や運動能力を高める効果があることから認知症に対する効果なども近年研究が進んでいますし、利尿作用にも老廃物を排出してくれる役割があるため、もちろん過剰に摂取するといけませんが、適切に使うことで日常生活に良い影響を与える場面は多いと思います。
迷われている方がいらっしゃれば、根本的に疲れにくいからだにしたければフルスルチアミン、一時的にからだを活発にしたければカフェインがいいと思います。(コーヒーなどは香りにリラックス効果もあります)
また、タウリンを配合した栄養ドリンクと悩まれている方は、
おいしいのはタウリン(フルスルチアミン入りの栄養ドリンクは基本独特の味がする)
値段が安いのもタウリン
疲れを含むからだのエネルギー不足を感じるならフルスルチアミン
と簡単に考えてあげると選びやすいかなと思います。タウリンについて詳しく確認したければ前回の記事をご確認ください。
以上、会議などでカフェインに何度も助けられたbunnyでした~( ̄▽ ̄)