熱中症対策 ep2市販薬編

市販薬

こんにちは!健康相談室のbunnyです🐇

今回は熱中症対策、または軽度の熱中症の疑いがあるときに知っておくべき市販薬について、前回の飲料編同様分かりやすくお伝えします。

前回の記事はこちら

熱中症対策で常備したい市販薬

熱中症はもはや聞きなじみのある話題で最近非常に関心のある方が増えている印象があります。

筆者が子供のころ鳥取砂丘に旅行に行った際、走り回って家族と離れた後砂漠の真ん中で初期の脱水症状になり、休みながら時間をかけてどうにか家族のところまで歩いたのを覚えています。今思い出してもあの時は相当危険でした…。飲み物を一気飲みして回復しましたが、今の知識があればそんなことにならないように予防ができてたなと心の底から思います。

早速結論ですが、知ってて欲しい漢方が2つあります!  五苓散と白虎加人参湯です。

ちなみに似たような漢方で竹葉石膏湯というものもあります。

これは簡単に言うと熱で奪われた水分を補って口の渇きや熱感を取り除いてくれるものです。クラシエさんからゼリータイプのものが出ているそうなので、ゼリータイプのほうが飲みやすいという方はこちらがおすすめです。

漢方が熱中症対策で重宝される理由

なぜ漢方なんだ!解熱鎮痛剤でもいいじゃないか!と思われるかもしれないですが、漢方は根本療法、解熱鎮痛剤のようないわゆる西洋医学は対症療法です。

例えば軽度な熱中症の症状にめまいがあります。熱中症でのめまいの原因は、体内の水分が不足することで血圧が低下し、血液がうまく循環できないことで起こります。

解熱鎮痛剤でからだの熱を下げたとしても、根本である不足した水分を補い血液を巡らせることはできません。しかし、漢方であれば症状に合った生薬を配合することで根本から改善することができます。

熱中症はからだの正常な働き(つまり根本)が阻害されることでからだに不調が起こります。なので一時的に熱を抑えるのではなく体内の根本を改善できるようにアプローチしてあげることが重要なのです。

五苓散(ごれいさん)について

話を戻して五苓散について説明します。一言でいうと水分バランスを正常にしてくれる です。

熱中症の場合、暑さで体の水分バランスを調整する機能がいかれて機能しなくなってしまいます。

そうなると、本来尿や汗として出ていくはずの水分が出口を探しきれず、結果として嘔吐や下痢という間違った形で水分が出てきてしまいます。

五苓散はこのようなからだの判断ミスを適正に戻してくれるため、溜まった不要な水分は汗や尿などで排出し、水分が足りないところには水分をとどめてくれます。もちろん上の見出しで話した血液の巡りも水分を補うことで改善するため、頭にこもった熱も放出することができのぼせて頭がくらくらするなどの症状も改善を促してくれます。

そのため、熱中症になったときにも、またその予防として出かける前に事前に飲んでおくのも効果があります。外に出かけるときやスポーツをして汗をかくときには予防として飲んでおくと安心です。

(ちなみに飲み会前にもおススメです。筆者はお酒を飲むと尿がでなくなって口からキラキラしてしまうタイプだったので、これを飲むといつもより安心してお酒を楽しめます。アルコールでからだの機能が低下するので、体内の水分バランス調整役として飲み会に参加してもらいます)

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)について

次に白虎加人参湯です。これはひとことでいえば体内のたまった熱を冷ます です。

夏の暑さがからだの冷却力以上に余分な熱を生むことで熱が暴走し、ほてりのどの渇きなどの症状が出てしまいます。(昔使っていたパソコンがヤケドしそうなほど熱くなっていたのを思い出します。自分で処理できる範囲を超えると熱が暴走してしまうのです。)

白虎加人参湯に配合された生薬が、こもった熱を直接冷まし水分も補給してのども潤してくれるため、とにかく暑くてたまらない、のどがカラッカラに渇くなど、『熱』関連の症状には一番おススメとなります。

まとめ

最後に症状別にわかりやすく分けてみましょう。

五苓散(水分)めまい はきけ 頭痛 水溶性の下痢 のどの渇き 尿が出ない
白虎加人参湯()熱感 ほてり 激しい発汗 激しいのどの渇き 尿は出る

それぞれの症状に対して使い分けてください。ただ一番理想的なのは、活動を始める前に五苓散(水分を補う生薬が入っているので白虎加人参湯でも)を飲んで事前に予防をしておくのが一番だと思います。

私が求めるのはあくまでも予防です。きつい思いをする前に対策を打てるよう、これからも知識を身につけていきましょう!

以上、ダニにかまれて体がかゆくて仕方がないbunnyでした~( ̄▽ ̄)