夏のお悩み 汗ケアについて

夏のお悩み

こんにちは!健康相談室のbunnyです🐇

今回はこれから暑くなるシーズンに、お悩みの多い汗ケアについてお話していきます。

年齢や生活習慣などで汗の質はまったく異なってきます。気になるニオイの原因を知り、対策をしていきましょう!

なぜ汗のニオイが気になるのか

汗というのは知らない方が多いですが、実は汗のみにはニオイはありません

ニオイが発生するのは 皮膚の表面にいる皮膚常在菌(健康な人のからだに日常的に存在する微生物(細菌))が汗や皮脂などの汚れを分解・酸化することでニオイ成分(ガス)が発生します。

汗にニオイがなく皮膚の常在菌によってニオイが発生するため、肌の状態が悪い人や体質・食生活の乱れなどにより肌の環境が変化し、ニオイのする人しない人が出てくるのです。つまり、誰でもある程度のケアをしてあげることで汗のニオイは抑制することができます

汗の種類

汗は汗腺(汗を出す管のこと)でつくられますが、汗腺にはエクリン腺アポクリン腺の2種類があります。

エクリン腺全身のほとんどに分布しており、サラサラとした汗
ほぼすべてが水分だが、汗と皮脂や垢が混じり合ったものを皮膚の表面に付着した細菌が分解することでニオイの原因になる成分が発生する
アポクリン腺特にわきの下に多く分布し、耳や乳輪・外陰部などに存在(ワキガの原因)
緊張や興奮を感じたときに発汗する
たんぱく質や脂質など、ニオイの原因になりやすい成分が多く含まれ
これらが細菌によって分解されたり酸化することでニオイの原因になる成分が発生する

汗腺の部位は異なりますが、どちらも汗や皮脂などが分解・酸化することでニオイが発生します。

ただアポクリン腺のほうがニオイのもとになるたんぱく質や脂質などの細菌のエサになる成分を多く含んでいるため、ワキガなど強いニオイを発する原因になります。

また、汗腺の機能が低下するとニオイが発生しやすくなります。汗腺にはもとからろ過機能があり、汗に含まれるミネラルなどのニオイのものになる成分は汗として出てくる前に再吸収されます。

この機能がうまく働いていると水に近いサラサラした汗になりますが、うまく働かないとねばねばして蒸発しにくいため、体温調節の効率が悪いことに加えニオイのもとになる成分を多く含むため嫌なニオイが発生しやすくなります。

汗腺のろ過機能は汗をかけばかくほど高まる特性があるため、適度に汗をかいて汗腺を鍛えることが『よい汗』をかく秘訣です。

ニオイの原因

生活習慣とニオイも関係があります

・ストレスが多い 

・空調のきいた室内によくいる

・あまり運動をしない 

・水分の摂取量が少ない 

・シャワーが多い(お風呂に浸からない) 

・通気性の悪い服 etc

様々な要因がありますが、このような状況は汗腺の機能が低下し、ニオイのもとになる成分を多く含んだ汗が出るなど、汗の質が悪くなります。日ごろから汗腺をトレーニングすることが大切です。特別なことは必要なく、運動やお風呂に浸かるなど汗をかく習慣をつけてあげることで上手に汗をかけるようになります。

水分摂取量を減らすことはNGです。脱水の危険性も高まりますし、水分不足によって便秘になり、腸内の環境が悪化するため、腸内で分解したニオイ成分により体臭が強くなる恐れがあります。(食事が原因で腸内環境が悪化しニオイの原因になることもあり、腸内環境の改善もニオイ対策になります)

また、実は乾いたタオルで体をふくこともあまりお勧めではありません。汗には肌表面で蒸発して体温を下げる機能がありますが、乾いたタオルで拭くとその働きが阻害され体温が下がりにくくなります。体温が下がらないと、体温を下げようとまた汗をかく悪循環に陥ります。ニオイ成分も拭き取れずに肌に残ってしまうためニオイの原因にもなります。

汗のニオイ対策

最後に正しい対策方法を紹介します。

・汗をかいたらはやめに拭き取る(分解・酸化によりニオイが発生する前に汗とニオイのもとになる成分を拭き取ってしまう) ボディシートや濡れタオル等

 制汗剤を使用し汗を止め、抗菌・殺菌成分でニオイを抑える

汗腺を鍛える 37~38℃のお湯に半身浴 43~44℃のお湯に手足高温浴がおすすめですが、適度な運動で汗をかくなども効果があります。(筆者はサウナが大好きですが、サウナや岩盤浴も汗腺を鍛える効果があります)

殺菌効果のある洗浄料を使い肌の状態を健康に保つ(最近はニオイの原因になる成分を殺菌・洗浄してくれる薬用ボディーソープも数多く販売されています。薬用がミソです)

・食事のバランスを考え、食物繊維をしっかり摂り腸内環境を整える。(最近聞くメタボ臭も肉類が多く野菜の摂取量が少ないことで腸内環境が悪化し発生したニオイです)

様々な対策方法がありますが、ニオイが気になる方は根本を解決するアプローチが必須になってきます。汗をかく習慣をつくったり、食事のバランスを変えてみたりと、ニオイの出るメカニズムを考えることで自分にあった最善の対策をとることができます。

是非、食事や生活習慣などもこの機会に見直してみましょう!

以上、最近山登りで山ヒルにかまれかけたbunnyでした~( ̄▽ ̄)