こんにちは~健康相談室のbunnyです🐇
今回は暑い季節に多くなる胃バテ・胃もたれについて、主な症状やなぜ胃がもたれるのかをお話していきたいと思います。
夏バテと胃バテの関係
暑い季節には夏バテになる方がいますが、その夏バテを予防するためには実は胃腸を元気にしてあげることが大切です。
高温多湿や睡眠不足、室内外の気温差やストレスなど様々な要因で自律神経が乱れ、その上暑い日は冷たい物を摂りすぎてしまいがちです。冷たい物を摂りすぎると胃粘液が減少し、冷えることで蠕動運動(食べ物を消化する管が広がったり狭めたりしながら、口から入った食べ物を肛門まで運ぶ運動)が低下してしまいます。
こうなることでもたれや食欲不振に陥り、食事量が減って栄養不足になることで夏バテを引き起こしてしまいます。つまり、夏バテと胃バテは実は非常に密接な関係にあるというわけです。
胃バテの症状
胃バテには以下のような症状が現れます。
- 胃がもたれる、重い
- 胃に残っている感じがする
- あまり食べてないのに満腹感がある
- 食欲がない
- 食べすぎ
- 胸やけ(特に食後に多い)
これらの症状はどれも胃に食べ物や飲み物が残っていることが原因で起きます。なぜ、このように食べ物や飲み物が胃に残ってしまうのかというと、大きく2つの理由に分けられます。
1つ目が胃の運動が低下しているからです。胃の運動が低下すると、食物と胃酸が混ざらなくなり消化することができなくなります。また、食物を腸に送りだす力が足りない(蠕動運動が低下する)ことで胃に食べ物が残ってしまいます。
そして2つ目が胃酸や消化酵素の分泌が少ないためです。分泌が少ないと単純に胃の中に入ってくる食べ物を消化しきれず、消化するまでに時間を要してしまいます。そのため、消化するまで胃で待ちの時間が発生してしまい食物が胃に残ってしまいます。
このように、胃の運動が低下し胃酸や消化酵素の分泌が少ないことで、それが『もたれ』の症状を引き起こします。これらを解決するためには自律神経の乱れを整えることなどもありますが、手早いのはやはり胃腸薬を飲むことです。
胃もたれの原因
基本的に胃もたれは油もの(脂質)が原因になってきます。というのも消化にかかる時間が食べ物によって全く異なり、天ぷらやステーキなどの脂質が多い食べ物は4時間以上かかります。これはごはんやパンなどの炭水化物が2~3時間、卵や魚などのたんぱく質が3~4時間程度であることを踏まえると一番胃の中にいる時間が長いと言えます。
一見腹持ちがいいように思いますが、消化に時間がかかるということは、それだけ胃腸に負担をかけているということになります。(ラーメンが大好きな筆者は一時期アブラモリモリの二郎系ラーメンを爆食して胃もたれ胸焼けに苦しむ日々を送ったことがあります。それからというもの油ものを食べに行くときは胃腸薬を必ず忍ばせています)
よって、胃もたれ胃バテには特に油ものの消化と吸収を助けてくれる胃腸薬が効果的だということができます。ただこれも症状が決まっているのか、なんとなく様々な症状があるのかで、胃腸薬の選び方が変わってきます。
おすすめの胃腸薬
先ほどお話ししたように、胃バテや胃もたれの場合は胃に食物が残っている状態になるため、状況に合わせて消化薬や健胃薬を選びましょう。
消化薬とは胃腸の消化を助ける薬のことで、主に脂質を含む3大栄養素の分解を助けるビオヂアスターゼやリパーゼなどの成分が配合されているものや、脂質の消化を促進し胃腸の動きを活発にする胆汁の分泌を促す胆汁末やウルソデオキシコール酸などが配合されているものがあります。ベリチーム酵素やタナベ胃腸薬ウルソなどの商品が消化薬にあたります。
対して健胃薬は、弱った胃の働きを助ける薬のことで主に生薬が配合されています。その理由は、生薬の香りや苦味で味覚神経を刺激して唾液や胃液を分泌させたり、胃に直接作用して胃酸を分泌させたりしてくれるためです。恵命我神散やソルマックなどの商品がこの健胃薬にあたります。
消化薬が胃そのものではなく胃の消化を手助けする成分を配合して消化を促進するのに対し、健胃薬では胃液や胃酸の分泌など胃そのものの働きを高めて消化を促進します。加齢などで胃の働きも徐々に落ち、胃の働きを正常に戻しても脂質の多いものを食べたりすると消化が追い付かないことがあります。そのような胃の本来の力だけではもたれやすい方は特に消化薬がおすすめですし、夏バテなどの自律神経による乱れの影響で胃バテや胃もたれを引き起こしているのであれば健胃薬を服用して、しっかり夏バテや胃バテした胃腸を回復させてあげるのがいいでしょう。(筆者は胃が弱ってないときにももたれることがあるため消化薬を常備しています)
是非胃バテや胃もたれでドラッグストアなどに寄られた際は、お店の人に相談するのも大事ですが商品裏の成分表を読んでみて消化を促す成分や胃を元気にする成分の量を比較しながら商品選びをしてみてください。(一般の方でも分かりやすいように記載されているので安心してください!)
次回は、夏バテなどで起きる胃腸障害におススメの漢方についてお話していきます。
以上、好きな物は好きなだけ食べたい派のbunnyでした~( ̄▽ ̄)